2020年10月13日、米ヘルスケア大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が第3四半期決算を発表しました。
Q3 | 結果 | 前年同期比 |
---|---|---|
売上 | $21.1B | +1.7% |
純利益* | $5.9B | +3.5% |
EPS* | $2.20 | +3.8% |
前四半期での落ち込みから回復し、前年同期比で増加に転じています。
セグメント別では
Q3 | 結果 | 前年同期比 | 前年同期比(調整後) |
---|---|---|---|
医薬品(Pharmaceutical) | $11.4B | +5.0% | +4.7% |
医療機器(Medical Devices) | $6.2B | -3.6% | -3.3% |
消費者向け製品(Consumer Health) | $3.5B | +1.3% | +3.1% |
医療機器は引き続きマイナス成長ですが、2桁減の前四半期に比べるとかなりの回復を見て取れます。
ジョンソン・エンド・ジョンソンが策定している「医療機器:COVID-19 フレームワーク」によると、第3四半期(Q3)は新型コロナウィルスによる影響が安定するする時期と見込んでいました。確かに、第2四半期(Q2)では世界的に2桁減のマイナス成長から、Q3では米国や中国などプラス成長に転じている地域も出てきています。
結果は総じて良かったのですが、タイミング悪いことに、前日に、臨床試験参加者の原因不明の病気が理由で、新型コロナウイルスワクチン研究を一時的に中断したと報じられました。
Bloomberg.com
米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が進めている新型コロナウイルスワクチン研究が一時的に中断された。同社は臨床試験…
そのため一時的に2.7%近く株価が下落する場面もありました。
次回は1月下旬に第4四半期と2020年通期の決算発表があります。新型コロナウィルスによる影響からの回復と、更なる成長を期待して楽しみに待ちましょう。
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