2020年9月末分の取引として、JPモルガン・チェース(JPM)とシスコ・システムズ(CSCO)を追加購入しました。
JPモルガン・チェース(JPM)
米連邦準備理事会(FRB)が一時的な物価の上振れを容認する「平均インフレ目標」を導入したことで、金利引き上げに転ずるのはさらに先になりそうです。しばらく純金利マージンは低い状態が続くでしょう。
一方、投資銀行部門におけるトレーディング収益は、証券取引が活発になればなるほど増えます。というのは、システム化が進んできており、クライアントの売買が増えれば、手数料収入が増えるからです。コロナ禍による3月以降の活発な取引がトレーディング収入を押し上げています。
現在はトレーディング収入の増加が他の事業の減少を補ってる感じです。
コロナが落ち着いて先が見通せるようになれば、経済の回復と共に金利の引き上げ、企業の資金需要、活発な取引によって全部門の回復が期待できます。
金融機関の中で投資先を決めるにあたって注目しているポイントの一つがEfficiency Ratio(経費率)。
総収入のうち金利費用以外の費用の割合を表しています。支払い金利の水準は市場で決まってしまいますが、それ以外の費用は努力次第で削減可能です。つまり、この経費率が低いほどコストに気を配って経営が出来ていることになります。
米国4大銀行を見てみると
ティッカー | Efficiency Ratio (2019 Dec) | Change YoY |
---|---|---|
JPM | 56.6% | -1.50% |
BAC | 60.17% | 1.77% |
C | 56.76% | -0.96% |
WFC | 68.39% | 3.44% |
ウォーレン・バフェットも指摘しているように
本当に優れた経営者は、朝に目を覚まして、今日こそはコストを削減するぞと思ったりはしない。それはまるで、目を覚まして、今日こそ息をするぞと言うようなものだ
株で富を築くバフェットの法則[最新版]
ちなみに日本のメガバンクはこの数値は70〜80%です…
シスコ・システムズ(CSCO)
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、加速する企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)。オンプレミスからクラウドへの移行がシスコのビジネスに向かい風になっているようです。
しかし、DXを進めていくならば、サイバーセキュリティは無視できません。シスコはセキュリティ事業に力を入れており、買収も含め事業を拡大しています。
また、ハードウェアに頼るビジネスモデルからソフトウェアやアプリケーション、そのサブスクリプションモデルへと転換を進めており、それがシスコのエコシステムに顧客をロックインし、競合他社に対する優位性を発揮しています。
クラウドへの移行が急速に起きているとはいえ、クラウドを支えるデータセンターやシステムは、スイッチ、ルーター、サーバー等で構成されています。 ネットワーク、セキュリティ技術なしでは成り立ちません。
ということで今回の購入はJPモルガン・チェース(JPM)とシスコ・システムズ(CSCO)でした。次回の定期購入は10月30日の予定です。